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10月の外国人延べ宿泊数は23.5%増の735万人泊 観光庁が発表 

観光庁は12月27日、2017年10月の宿泊旅行統計調査を発表し外国人延べ宿泊者数は735万人泊で、前年同月比23.5%増を記録したことを発表した。2007年の調査開始以来、10月の最高値となり全体の延べ宿泊者数は4,307万人泊(同0.1%減)だった。

日本人延べ宿泊者数は、3,572万人泊で同3.9%減となった。全体の延べ宿泊数数とともに微減する中、インバウンド(訪日外国人)の堅調な伸び率が目立っている。10月のインバウンド数自体も過去最高の260万人で同21.5%増となっている。インバウンドの勢いが持続していることが明らかになった。
2017年に外国人延べ宿泊者数が700万人泊を超えたのは、4月(786万人泊)、7月(742万人泊)に次ぎ3度目。2016年は600万人泊を超えたのが4月と7月に2回あるが、700万人泊超えが一度もなかった。

出典:観光庁 宿泊旅行統計調査

10月の外国人延べ宿泊者数は、調査を開始した2007年の同時期に比べ、約3倍の伸び率となっている。三大都市圏(東京・神奈川・千葉・埼玉、愛知、大阪・京都・兵庫)では19.9%増、地方部で28.9%増となり、地方部の伸びが三大都市圏を上回っている。
インバウンドにとって、東京・大阪・京都などの定番の日本の観光スポットに加え、地方にも注目している結果だ。各自治体がSNS(ソーシャル・ネットワーキング・システム)などを駆使し、世界へ向けて地域の魅力を発信しているケースも多い。加えて、インバウンドの旅行形態の多様化が進み、地方都市への関心が集まっていることも推測される。
【2017年10月の都道府県別外国人延べ宿泊者数】
1位:東京都173万人泊
2位:大阪府103万人泊
3位:北海道59万人泊
4位:京都府54万人泊
5位:沖縄県47万人泊
6位:千葉県33万人泊
7位:福岡県30万人泊
8位:愛知県26万人泊
9位:神奈川県23万人泊
10位:静岡県14万人泊

出典:観光庁 宿泊旅行統計調査

国籍(出身地)別では1位が中国の154万人泊(前年同月比25.8%増)、2位が台湾の105万人泊(同21.9%増)、3位が韓国の104万人泊(同54.4%増)となっている。1位の中国から20位のロシアまでの全20カ国・地域で、10月の前年同月比がプラスに転じている。伸び率が最高なのは韓国の54.4%となっている。
JNTOによると2013年から17年までの5年連続で訪日外国人数は過去最高を更新。17年は11月の段階で既に16年の2,404万人を上回る2,616万人(推計値)となっている。東京五輪・パラリンピックを迎える20年にかけて、外国人延べ宿泊者数は底堅く推移していきそうだ。

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