政府は29日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の急拡大を受け、水際対策の強化措置を実施することを明らかにした。
具体的な内容は、世界を対象に外国人の新規入国を11月30日午前0時より禁止する。例外的に認めていたビジネス目的の短期滞在者や留学生などの入国も全面的に禁止。
日本人帰国者らについても、オミクロン株が流行してる南アフリカなど9カ国に追加して、感染が確認された14カ国・地域から帰国する場合には、リスクに応じて政府指定の施設において厳格な隔離措置を実施する。ワクチン接種者を含むすべての日本人帰国者に対しては自宅などで14日間の待機を要請する。
28日には、アフリカ・ナミビアから成田空港に入国した30代の男性の陽性が確認された、男性には発熱の症状があるという。一緒に入国した妻と子どもは陰性で、同じ機内で陽性が判明した人はいない。国立感染症研究所が数日間かけてゲノム解析を行い、オミクロン株に感染していないか確認している。
世界保健機関(WHO)は、オミクロン株について「世界的に拡散する可能性が高く、その危険性は非常に高い」と各国に警戒を呼び掛けている。
参考資料
外務省:新型コロナウイルス感染症に関する水際対策の強化に係る措置について
厚生労働省:水際対策の抜本的強化に関するQ&A