株式会社KKDAY JAPANは、2025年の春節休暇における日本を訪れるインバウンド観光客の人気都道府県ランキングを発表した。KKdayの予約データをもとにした結果、1位は東京、2位が大阪、3位が京都、4位が北海道、5位が沖縄であることが明らかになった。今年の春節は、SNSでの拡散や例年より雪が多いことを背景に、雪体験に注目が集まっている。
東京や大阪、愛知、福岡などの都市では、レジャー施設の予約数が減少傾向にある一方で、グルメ予約が人気を博している。大都市圏ではグルメ体験の予約が増加しており、昨年KKdayと食べログが連携したインバウンド向けのグルメ予約が増加している。SNSで話題となったスポットとしては、大阪の勝尾寺、福岡の糸島、愛知の犬山城が挙げられ、特に糸島は前年の2.6倍以上の予約数を記録した。
急上昇体験スポットランキングでは東北地方に注目が集まっており、特に山形県と宮城県が注目を集めている。蔵王キツネ村や蔵王の樹氷、銀山温泉を巡るバスツアーが人気であり、予約数は前年の2倍以上となった。SNSでの拡散やアクセスの改善が背景にあり、仙台空港や青森空港における国際線の新規就航や復活が旅行者数の増加に寄与している。仙台空港では2024年に香港との直行便が新設され、青森空港では韓国と台湾への直行便が2024年1月に再開されている。
気象庁の予想では、今冬の降雪量が例年並みかそれ以上とされており、スキー場の予約も好調である。特に新潟県の石打丸山スキー場は、アクセスの良さや海外向けプロモーションが評価され、アジア地域で「新潟=スキーの名所」として知られるようになっている。志賀高原やスプリングバレー仙台泉スキー場も注目されており、バスツアーの中には雪遊び体験が含まれる商品も人気である。
KKdayは、インバウンド需要の増加を背景に、スキー場と連携し、多言語対応のオンライン販売や迅速なチケット発券システムを導入している。これにより、現場の混雑軽減を図りながら旅行者の利便性を向上させている。引き続き、高品質なサービスを提供することで、日本の観光を支える存在として注目を集めている。