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訪日外国人旅行者の夏季滞在先トップ10:ナビタイムジャパンの最新分析

(出典:株式会社ナビタイムジャパン

株式会社ナビタイムジャパンは、訪日外国人旅行者向けナビゲーションアプリ『Japan Travel by NAVITIME』の利用状況に基づき、定期的に旅行者の動向を分析している。この度、2023年6月から8月と2024年同時期を比較し、夏季に滞在数が急増した市区町村について分析を行った。

(出典:株式会社ナビタイムジャパン

その結果、北海道当別町が滞在者数の増加率でトップとなり、2023年の滞在数から21倍の増加を記録した。当別町の滞在数増加には、2023年に開業した体験型施設「ロイズカカオ&チョコレートタウン」が大きな役割を果たしていると考えられる。同施設では、開業1周年を記念して7月にキャンペーンが実施され、JR札幌駅から30分で施設最寄り駅までアクセス可能な利便性も加わったことが、多くの外国人旅行者の滞在数が伸びた要因であろう。

(出典:株式会社ナビタイムジャパン

2位にランクインした福井県勝山市では、滞在数が20倍に増加した。同市での人気スポットには、福井県立恐竜博物館や越前大仏で知られる大師山清大寺がある。同市は桜の時期から人気を博しており、さらに2024年3月に北陸新幹線が延伸されて交通の便が良くなったことも、外国人観光客の増加に寄与していると考えられる。

(出典:株式会社ナビタイムジャパン

3位には香川県宇多津町がランクインし、滞在者数は8.33倍に増加した。宇多津町では、道の駅恋人の聖地うたづ臨海公園周辺での滞在が多いことが確認された。道の駅周辺には四国水族館、ゴールドタワーなどが隣接しており、特に、これらの施設の近接空港から出ている台湾や韓国の直行便利用が好調であることが同市が3位にランクインした要因であると考えられる。

(出典:株式会社ナビタイムジャパン

都道府県別のランキングでは、福井県が滞在数増加率で1位となり、2.80倍の増加を記録した。特に敦賀市や福井市、勝山市での滞在が多く見られ、観光スポットとして利用されていることが明らかになった。

2位の沖縄県では、滞在数が2.27倍に増加しており、那覇市や北谷町、名護市などが特に人気のエリアとなっている。2024年8月の外国人観光客数が前年比140.1%増加しており、沖縄全体での観光需要の高まりがうかがえる。

3位の佐賀県では、滞在者数が1.52倍に増加した。佐賀市や唐津市、武雄市では、歴史や文化に触れられるスポットや温泉地が外国人観光客に支持されており、特に武雄神社でのライトアップイベントが台湾や韓国からの訪問者を引きつけている。

ナビタイムジャパンは、今後も訪日外国人旅行者の行動データを活用し、日本の各地域の魅力をさらに発掘していく方針である。

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