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中国旅行市場の復活:アリババグループのFliggyが労働節休暇の旅行増加を発表

アリババグループの旅行プラットフォーム、Fliggyは、中国の労働節休暇中の国内旅行数が前年比70%増加したと発表した。この統計は、新型コロナウイルス感染症の規制が解除された後の初の長期休暇におけるものであり、中国国民の旅行意欲の増大を示している。


(出典:Fliggy

中国文化観光部の発表によれば、労働節休暇期間中の中国人観光客の国内旅行は前年比70.8%増の2億7,400万回であり、2019年(コロナ前)と比較しても19%増であった。また、観光消費額は前年同期比128.9%増の1,480億元(約2,960億円)に達した。

Fliggy経由の長距離国内旅行予約は、旧正月連休中に前年同期比500%増となった。また、労働節休暇向けの旅行予約はコロナ流行前を上回った。また、労働節休暇中の海外旅行予約は、旧正月休暇時と比較して200%以上増加した。労働節休暇中にFliggyで人気だった旅行先は、香港、タイ、日本、マレーシア、韓国、マカオ、中国、シンガポール、ベトナム、インドネシア、オーストラリアなどであった。

しかし、フィッチ・レーティングスによれば、航空会社が今年1~3月に運んだ国際線乗客は2019年水準の12%に過ぎず、海外旅行の回復は遅れている。FliggyのEMEA地域統括部長、Ada Xu氏は、「国際線の便数回復に時間がかかっているため、中国人観光客が世界の有名観光地に戻るのはまだであり、夏以降の回復を期待している。中国に近い海外旅行先の方が、中国人観光客の戻りが早いと予想している」との見解を示した。

Fliggyで人気のあった旅行先の中に日本も含まれていることから、中国人旅行者にとって日本が依然として魅力的な観光地であることがわかる。規制緩和に伴い、日本の観光業にとって重要な市場である中国からの観光客が戻りつつあることが期待できる。

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