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中国人観光客、国慶節の訪日意欲が最も高く:目的はグルメ・ショッピング・アニメ聖地巡礼

(出典:インタセクト・コミュニケーションズ株式会社

インタセクト・コミュニケーションズ株式会社は、10月1日から始まる中国の大型連休「国慶節」を前に、「2025年 国慶節期間の日本旅行に関する調査」を実施し、その結果を発表した。本調査は中国在住者6,165人を対象に行われ、うち2025年の国慶節期間中に日本を訪問予定と回答した1,015人が対象となった。有効回答者は成都市や広州市、深セン市、上海市など中国主要都市の在住者で、男女比は男性2,489人、女性3,676人であった。

(出典:インタセクト・コミュニケーションズ株式会社

調査によると、国慶節の海外旅行予定が「ある」と答えた人は全体の72.8%を占めた。渡航先の希望国では「日本」が22.6%で最も多く、次いで「韓国」が21.9%、「東南アジア」が20.6%となった。春節期間の調査でも「日本」が24.3%で1位、「東南アジア」が22.3%、「韓国」が17.2%であり、引き続き日本旅行の高い人気が裏付けられる結果となった。アジア地域全体で65.1%を占め、依然としてアジア圏内の旅行意欲が強いことも示された。

(出典:インタセクト・コミュニケーションズ株式会社

日本国内の訪問予定地では「東京」が56.0%で最も多く、買い物や観光地巡り、アニメ関連スポットへの期待が理由として挙げられた。「北海道」は55.7%で続き、広大な自然やグルメを楽しみにする声が多かった。3位は「大阪」で32.4%、訪問理由にはユニバーサル・スタジオ・ジャパンや「大阪・関西万博」が含まれた。4位は「京都」で21.1%であり、引き続き関西エリアの人気も高いことがわかった。

(出典:インタセクト・コミュニケーションズ株式会社

旅行予算については、最も多い回答が10,001元〜20,000元(約21万円〜42万円)で38.7%、次いで5,001元〜10,000元が32.4%、20,001元以上が16.5%であった。春節期間の調査では10,001元以上の予算だった人が62.0%に達していたが、今回の調査では55.2%に減少し、約7ポイントの低下となった。一方で5,000元以下の比較的低予算層は春節調査では10.0%だったが、今回は12.4%とやや増加している。

(出典:インタセクト・コミュニケーションズ株式会社

日本旅行の目的では「グルメ」が64.9%で最も多く、日本各地のご当地料理を楽しみにする回答が目立った。次いで「ショッピング」が48.9%となり、春節時の39.7%から増加した。さらに「アニメや映画のロケ地訪問」も42.9%を占め、若年層を中心に根強い人気があることがわかった。

(出典:インタセクト・コミュニケーションズ株式会社

日本で購入したい商品は、自分用として「化粧品」が51.4%で最多となり、食品が45.0%で続いた。家族や友人へのおみやげでは「食品」が48.3%で最も多く、次いで「化粧品」が36.6%、「お菓子類」が33.2%となった。自分用とおみやげ用の双方で化粧品と食品が上位に入り、中国人観光客にとって定番の商品群となっていることが示された。

インタセクトは、今回の調査から、中国人観光客の日本旅行における目的や消費傾向が具体的に把握できたとしている。SNSでの情報収集や発信の広がりが購買行動に影響していることから、今後のインバウンド施策では、発信されやすい体験やストーリー性のある観光資源の提供が重要であると指摘している。

(出典:インタセクト・コミュニケーションズ株式会社

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