日本の旅行プロモーションとインバウンド支援を行うインタセクト・コミュニケーションズ株式会社は、中国在住者を対象に免税に関する意識調査を実施した。調査手段としては、テンセント社提供の「Wechat」のアンケート機能を利用し、計517人の20歳以上の中国在住者を対象に実施された。
調査結果によれば、女性の回答者が男性より多く、特に20代の女性の回答者が多かった。地域別の回答者数を見ると、広東省、山東省、江蘇省が上位に位置していた。全体の36.6%が日本への旅行経験があり、天津市、江蘇省、北京市の回答者はその中でも日本訪問経験者が多かった。
旅行経験者189人の中で、92.1%が免税での購入経験があると回答。その中でも化粧品が最も免税で購入される商品として注目され、次いで食料品、かばん・靴、飲料・酒、日用品・雑貨と続いた。
化粧品の免税購入率が高い背景として、空港の免税店や大手百貨店での取り扱いの多さが挙げられる。一方、アニメ・キャラクター商品や医薬品の免税購入率は低く、それぞれの商品の空港での取り扱い数や需要が影響していると考えられる。
この調査から、日本の免税商品の購入動向や中国の消費者のニーズ、そして日本への訪問意欲や経験に関する貴重なデータを得ることができる。これらのデータは、今後のインバウンド戦略やマーケティングにおいて非常に有用であると言えるだろう。