ブッキング・ドットコムは、2018年から2019年にかけた「平成最後の冬休み」を日本で過ごした外国人旅行者に人気の都市ランキングを発表した。
同社は、韓国・香港・台湾・タイ・シンガポール・アメリカ・イギリス・フランスの8ヶ国から「平成最後の冬休み」に日本に観光しに来た旅行客が、どこに滞在しているのか、独自に調査した。
東アジア(韓国・香港・台湾)
出典:ブッキング
韓国・香港・台湾など、日本から近い国々からは、距離も近い九州や沖縄への旅行者が多くいることがわかった。
その中でも韓国からの旅行者は特に、由布や別府、熊本などの九州の温泉地を好んでいる傾向にある。実際に、観光庁の調査によると、韓国・台湾・香港からの旅行者は、訪日の目的として「日本酒を飲むこと」の次に「温泉入浴」を選んでいることからも、ただ観光地にいくだけではなく、“温泉“というアクティビティを楽しむ人が増えていることがわかる。
東南アジア(タイ、シンガポール)
出典:ブッキング
タイやシンガポールなど一年を通して気温が高い東南アジアの人々は、とことん日本の冬を楽しむことができるような寒い地域への渡航が多いということがわかった。
北海道などの著名な観光地はもちろん、高山などの豪雪地帯にも足を運んでいる傾向がある。雪は東南アジアでは絶対に味わうことができないからこそ、人気を集めていると推測。また、富士山が美しい富士河口湖など、日本らしい景色が楽しめる旅行先も人気なことがわかった。
欧米(アメリカ、イギリス、フランス)
出典:ブッキング
欧米圏からの旅行者の間では、10位までは東京・京都・大阪・北海道などの日本の観光地として著名な地域が人気のなか、興味深いのは成田がランクインしていること。
理由としては、成田空港は欧米からの飛行機の離発着が多いため、空港からのアクセスがよい成田市での宿泊者数が多いことが予想される。
また、11位以降はアメリカ・イギリスと、フランスで特徴が大きく分かれる結果となった。アメリカやイギリスからの旅行者には、ニセコや白馬などのスキーやスノーボードにぴったりの旅行先が人気で、ブッキング・ドットコムのクチコミでも「雪質が最高だった!」などのコメントが多くあり、ヨーロッパのアルプスでは味わうことができないような「JAPOW」と呼ばれるパウダースノーを目当てにしている旅行者もいる。
一方のフランスからの旅行者は、11位以降もウィンタースポーツを楽しむような渡航先は少なく、アートの街として知られる直島や奈良・日光・宮島など世界遺産がある街がランクインしており、人気であることがわかった。
観光庁の発表によると、フランス人は「7~90日間」の長期滞在者が 95%と大半を占めていることからも、長期滞在し、地方の世界遺産などを巡っていることが推測できる。
【合わせて読みたい】