インドネシアのバリ島が、2021年7月から外国人観光客の受け入れを段階的に再開する見通しであると発表した。観光・創造経済省の発表によれば、観光スポットであるウブド、サヌール、ヌサドゥアの3地区を中心に開放される予定だ。
バリ島では昨年9月にも外国人観光客の受け入れを検討していたが、新型コロナウイルスの感染状況が悪化したため断念していた。
今夏の受け入れ再開を目指すにあたり、インドネシアのジョコ大統領は検査体制や衛生規律の遵守の徹底を進めてきた。受け入れ再開は一部の地域から優先して行われる見通しで、観光地であるギアニャール県ウブド、バドゥン県ヌサドゥアの一部、デンパサール市サヌールにスポットを当てた再開計画が発表されている。
サンディアガ観光・創造経済相も6月12日に自身のインスタグラムにて「受け入れに向けた準備の90%が完了した」と報告。外国人観光客受け入れ再開への前向きな姿勢をアピールした。バリ島では、2021年7月までに600万人分のワクチン接種を完了する方針だ。
バリ島に先んじて、タイのプーケットでは隔離措置なしで外国人を入国させる実証実験を7月1日から開始する。入国にあたっては72時間以内に発行された新型コロナウイルス陰性証明書のほか、最低10万ドル以上を補償する保険への加入などさまざまな条件が設定されている。