12月10日、政府は「GoToEAT」事業の一環であるプレミアム付き食事券の販売期限を延長するための財源として、2020年度の第三次補正予算案で515億円を計上することを決定した。第三次補正予算案では食事券の追加販売のほか、農林水産関係に総額1兆519億円が計上されており、12月15日に閣議決定される予定だ。
プレミアム付食事券は現在、販売期間を来年1月末まで、利用期間を3月末までとしているが、追加販売分の利用期間は6月末までとなる。また、プレミアム率は現在の25%から引き下げられる方針だ。なお、もう一つの施策であるオンライン飲食予約によるポイント付与は継続しない。
プレミアム付食事券は各都道府県ごとに業務を委託された共同事業体が発行するもので、10月5日より新潟県が販売をスタート。その後、他地域でも取扱が始まり、最終的に47都道府県すべてで販売された。1万円で1万2,500円分の外食ができるとあって、販売当初から人気が殺到し、早々に売り切れる地域が続出した。また、コンビニの用紙が不足し、一時発行を停止する都道府県もあった。
12月現在、新型コロナウイルスの感染再拡大のため、北海道や東京をふくむ10の都道府県で食事券の新規販売が停止中だ。また、北海道、東京、埼玉、大阪の4都道府県では、発行済みの食事券やオンライン予約で獲得したポイントの利用を自粛するよう要請する措置がとられている。