赤羽国土交通大臣は「GoToトラベル事業」における北海道での取り扱いについて、感染状況が「ステージ3」に移行した場合は除外を検討するとしながらも、現時点ではまだその段階ではないとしたうえで、除外する場合は一律ではなく地域ごとに検討すると述べた。
コロナ禍で低迷する観光業界を支援するために始まった「GoToトラベル」事業だが、現在、感染者が増加している北海道で継続の是非が問われている。
11月15日には209人の新規感染者が確認され、4日連続で200人を超える結果となった。
赤羽国土交通大臣は14、15日に北海道を視察し、会見で感染状況が国の定める「ステージ3」に達した場合は除外を検討すると述べた。
国が指定する感染状況の4つの「ステージ」は、病床のひっぱく具合、10万人あたりの療養者数および新規感染報告数、PCR陽性率、直近一週間と先週一週間の比較、感染経路不明割合の6つの指標で判断される。
現在の北海道はステージ2「感染者が漸増している状態」で、GoTo事業からの除外が検討されるステージ3は「感染者の急増」を示す。
ただし、北海道の面積は広大であり、感染状況も地域によって異なる。赤羽大臣は「北海道の広さは九州より広いわけですから、九州は各県ごとにどうなのかが問われる。それと北海道が横並びはどうなのか」と述べ、実際に除外するとしても、北海道全体ではなく、地域ごとに継続の可否を検討するという考えを示した。
2日間の視察の中で赤羽大臣は地元関係者との意見交換会に出席し、事業継続を望む声を多く聞いたという。