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リベルタ、3年連続採択:長野県で持続可能な観光地づくりを支援

リベルタ株式会社は、観光まちづくりの実行支援パートナーとして、全国の自治体や観光地域づくり法人(DMO)と連携し、観光課題の解決に取り組んでいる。同社はこのたび、一般社団法人長野県観光機構一般社団法人南木曽町観光協会が共同で推進する「持続可能な観光地づくり推進事業」において、委託事業者として3年連続で採択された。

(出典:unsplash

この事業は、長野県観光機構が持続可能な観光を目指す地域に対し、地域の選ばれる価値の向上を目的に伴走支援を行うものである。2025年度は南木曽町、安曇野市、南信州地域など計7地域で事業が進められており、リベルタは2023年度から参画している。初年度はサステナブルツーリズムの意義や効果をDMOに向けて発信する全体アドバイザーを務め、2024年度には南木曽町で持続可能な観光セミナーの開催や観光振興計画の策定支援を行った。2025年度は「観光防災」をテーマに専門的支援を提供する。

観光防災の強化は、急増する訪日外国人観光客の安全を守るために欠かせない。日本政府観光局によれば、2025年6月末時点で訪日客数は2000万人を突破し、過去最速のペースで増加している。政府は観光を自動車に次ぐ基幹産業と位置づけてインバウンド強化を進めているが、地震や集中豪雨などの自然災害に対する整備の遅れが課題となっている。

リベルタはこれまで、日本版持続可能な観光ガイドライン(JSTS-D)に基づき、地域の観光資源や課題を可視化してきた。南木曽町でも、地域特性や外国人旅行者の視点を踏まえ、実効性の高い災害対策を地元と協働で策定し、安心・安全な観光地としての信頼確保を目指している。

南木曽町観光協会は、リベルタの地域理解と継続的な関わりに期待を寄せている。また、執行役員は、山間地域では避難経路の視認性が低く直感的な避難行動が難しいと指摘し、とくにインバウンド客の増加を踏まえ、わかりやすい情報提供と体制整備の早急な強化が不可欠だと述べている。

リベルタは観光資源の磨き上げからツアー造成、ガイド育成、多言語対応、デジタルプロモーションまでを支援し、全国100以上の自治体やDMOと協働してきた。アドベンチャーツーリズムや防災ツーリズムなど、社会課題と観光を結びつける取り組みを展開し、今後も持続可能な観光地づくりに貢献していく方針である。

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