自宅での高級レストラン体験：JTBの「リビングオーベルジュ」が7月実証実験開始

株式会社JTBは、2023年7月より「Living Auberge（リビングオーベルジュ）」という新サービスの実証実験を開始する。実証実験は、2023年7月15日から9月30日までの間、東京23区内で行われる。この結果を元に、正式な販売開始を2023年度中に目指す。（出典：株式会社JTB）このサービスは、非日常的な食事体験を自宅などで楽しめる「感動ホームパーティー」を提供するものである。食事やその周辺サービスを組み合わせることで、世界に一つだけの体験を創出する。装飾や高級感のあるカトラリーのレンタル、プロのシェフやサービススタッフによるおもてなしを提供し、外食でしか味わえなかった非日常的な食事体験を自宅やマンション内のパーティールーム、別荘などで可能にする。

「リビングオーベルジュ」の商品は、「オーダーメイド商品」と「パック商品」の2種類が存在する。結婚記念日や誕生日、家族3世代の集まり、ママ友会や子どものお誕生日会、別荘でのディナー、オフィスでの食事会など、様々なシーンや目的、参加者属性に応じてサービスを提供する。
（出典：株式会社JTB）

この新サービスは、JTBの社内新規事業公募制度「JUMP!!!」で最優秀賞を受賞したアイデアから生まれた。その背景には、子育てや介護、健康状態等の理由で外食を諦めざるを得ない人や家庭のニーズがある。また、コロナ禍を経て自宅などのプライベート空間の価値や、人と人との対面での交流の価値が見直されており、人手不足やそれに伴う売上減少が問題となっている外食産業に対しても、新たな解決策となる可能性がある。