秋田県は新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、実施していた旅行割引「あきた冬割キャンペーン」の対象者から、隣接する県の在住者を除外すると発表した。
秋田県は新型コロナウイルス感染症の拡大により、大きな打撃を受けた秋田県内の宿泊業などを支援するため、秋田県民割「あきた冬割キャンペーン」を 2021 年の 11 月 19 日から始めている。秋田県の在住者が、宿泊施設が販売する専用プランに申し込むと、宿泊代金が 1 人あたり 50% 割引(上限は 5,000 円)となるほか、道の駅や土産物店で使える 1,000 円分の「ふゆわりクーポン」がもらえる、1 回の旅行で 3 連泊までの利用が可能なキャンペーンだ。
2022 年 1 月以降は青森県、岩手県、宮城県、山形県の 4 県からの旅行者も対象に追加し、これに伴う経費として 4 億 7850 万円を補正予算案に計上していた。
新型コロナの感染者数が爆発的に増加していることから、秋田県はこの旅行割引キャンペーンについて、岩手県など隣接する県に住む人からの新たな予約を停止した。青森県在住者からの予約をすでに停止しており、26 日からは、岩手県や宮城県、山形県の 3 県の在住者からの新たな予約も停止。対象は秋田県民のみとなった。
NHK によると、秋田県観光振興課は「あきた冬割キャンペーン」の実施について、感染状況を踏まえ柔軟に対応していくとコメント。引き続き、秋田県民は旅行割引の対象となるため、利用する際は十分な感染対策をとるよう求めている。
度重なる移動制限の要請や、活動の自粛により、旅行産業は大きな打撃を受けている。これ以上の感染拡大を防ぐよう、旅行者や施設側の感染症対策の徹底が求められている。