愛知県・名古屋市のビジネスホテルの施設数・部屋数の推移
メトロエンジンリサーチによると、2019年から2023年の愛知県のビジネスホテルの施設数・部屋数は年々ゆるやかに増加を続けている。施設数は18%の増加、部屋数は28%の増加だった。
詳細な施設数は2023年1月時点で388施設(2019年1月時点:329施設)、部屋数は2023年1月時点で46,052室(2019年1月時点:35,970室)となっている。
2019年1月 | 2020年1月 | 2021年1月 | 2022年1月 | 2023年1月 | |
施設数 | 329 | 353 | 365 | 379 |
388 |
部屋数 | 35,970 |
39,633 |
42,527 | 44,862 |
46,052 |
出典:メトロエンジンリサーチ
次に名古屋市にフォーカスしてビジネスホテルの施設数と稼働率の推移をみてみる。
名古屋市のビジネスホテルの施設数・部屋数の推移
メトロエンジンリサーチによると、2019年から2023年の名古屋市ビジネスホテルの施設数・部屋数は年々ゆるやかに増加を続けている。施設数は28%の増加、部屋数は37%の増加であった。
詳細な施設数は2023年1月時点で187施設(2019年1月時点:146施設)、部屋数は2023年1月時点で27,621室(2019年1月時点:20,189室)となっている。
2019年1月 | 2020年1月 | 2021年1月 | 2022年1月 | 2023年1月 | |
施設数 | 146 | 156 | 169 | 180 |
187 |
部屋数 | 20,189 |
21,850 |
24,588 | 26,568 |
27,621 |
出典:メトロエンジンリサーチ
コロナ禍でも着実に増加している愛知県・名古屋市のビジネスホテル
2020年から現在まで続く新型コロナウイルスによる観光経済への悪影響だが、愛知県・名古屋市のビジネスホテルの施設数と部屋数の推移を見てみると他県と比べると緩やかだが右肩上がりに増加していることがわかる。
名古屋市の新規ビジネスホテルの施設数と部屋数のデータと愛知県全体のデータを比較すると、愛知県の新規施設数全体の44%、新規部屋数全体の60%が名古屋市の新規開業ビジネスホテルの数値である。
愛知県のビジネスホテルの新規開業が半分近く名古屋市で行われていることがわかる。
京都市の次に新規開業ビジネスホテルが多いのは常滑市でその次に豊田市が続く。
名古屋市のエリア毎施設数•部屋数
中区 | 中村区 | 東区 | 千種区 | 西区 | |
施設数 | 128 | 118 | 14 | 19 |
13 |
部屋数 | 19,335 |
11,418 |
1,134 | 1,021 |
979 |
出典:メトロエンジンリサーチ
観光客のハブになるJR名古屋駅に徒歩で行ける範囲でビジネスホテルが多く展開されている。JR名古屋駅がある中村区と面している中区が名古屋市の新規開業ビジネスホテルの84%を占めている。
特に中区は名古屋駅と名古屋城に徒歩で行ける場所であることや飲食店が多く存在している市の中心地であるため、中村区を押さえて一番人気のエリアとなっている。
愛知県と全国の稼働率の比較推移
愛知県と全国稼働率を比べて
全体を通してみても愛知県は全国平均とほぼ同じ動きをしている。
20年3月の稼働率は愛知県が34.1%、全国平均は41.9%と8.3%の差がついており、直近4年間のデータで1番差がついている月となっている。
コロナウイルスによる観光業への影響が最初に出た3月は愛知県は全国平均より落ち込んだ。
その後のコロナ禍の中での稼働率の推移としてはほぼ同じ曲線を描きながら推移していたが、2022年には全国平均の推移から愛知県の方が稼働率が上昇している。
最新の2022年11月のデータでは2019年の稼働率水準に着々と戻ってきているので、2023年以降は本格的にインバウンドが回復してくる予想であることから愛知県の稼働率がコロナ前の水準を超えて盛況を取り戻すことが予想される。
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